19回ショパン国際ピアノ・コンクール2025入賞者ガラ・コンサート記者会見については、「ぶらあぼ」をはじめすでに多くの媒体、ウェブサイトでも発表されていますが、記者会見に参加させていただいた私としては、どの記事を読んでも、重要なことが文字数の事情などにより省略されているように思いました。
ツアーはもう終わってしまいましたが、このブログで改めてご紹介させていただきます。
ショパン・コンクールが開催されたポーランドからは、ポーランド国立フリデリク・ショパン研究所所長 アルトゥル・シュクレネル氏と、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団総裁ゾフィア・ゼンブジュスカ氏が来日、会見で挨拶した。ュクレネル所長は、前回の2021年および昨年2025年の2大会連続して、YouTubeの視聴者数が世界で日本が最も多く、日本における入賞者コンサートが、世界中で日本が最も大きな規模で充実した内容であると述べ、ワルシャワ・フィルと共演し、コンクールの雰囲気が再現されるのは日本だけであると強調した。明年2027年はコンクール100周年の記念すべき年にあたり、10月3日から世界各地で開催される記念コンサートの最初の地が東京であることを明らかにした。そして日本という国が、いかに国際的なショパン・コミュニティと音楽愛好家にとって重要な存在であるかについて言及し、。今ガラ・コンサートツアーの主催者であるジャパン・アーツへの感謝の意を表示すると共に、入賞者たちの演奏を楽しんでいただきたいと結んだ。 ゼンブジュスカ総裁は、ワルシャワ・フィルハーモニーとは、オーケストラとホールの両方のことであり、1927年のコンクール創設当初依頼、ショパン・コンクールは、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の拠点であり、歴史的建造物であるワルシャワ・フィルハーモニー・ホールにて開催されてきたこと、125年の歴史の中で、さまざまな世代の、時代を代表するピアニストの登場を目の当たりにしてきたこと、国を代表するオーケストラとしての責任について語りつつ、日本は特別な地であると述べた。各地と離国の入賞者ガラコンサートツアーは、159回目となる。日本の聴衆の音楽に対する感性、集中力、敬意に深く感謝すると述べ、ショパンの作品を素晴らしい若手のピアニスト達と同行することを光栄に思う、ワルシャワ・フィルハーモニーの伝統が、ポーランドから遠く離れた日本に伝わっていることを嬉しく思う、と、ガラ・コンサートツアーへの意気込みを熱く語った。
昨年2025年10月にワルシャワで開催された第19回ショパン国際ピアノ・コンクールで入賞したピアニストが一堂に来日。2026年1月22日の熊本公演を皮切りに同年2月3日まで日本全国7都市8公演、韓国で開催されるショパン国際ピアノ・コンクール2025入賞者ガラ・コンサートに先立ち、駐日ポーランド共和国大使館にて来日記者会見が開催された。優勝者のエリック・ルーをはじめ、計6名が登壇した。直近のショパン・コンクールの入賞者が来日するということで注目度は高く、各社ジャーナリストが集結して会場は満席となった。会見は入賞者を称える終始和やかな雰囲気で行われた。最初にポーランド広報文化センターウルシュラ・オスミツカ所長、今ガラ・コンサートツアーの主催者であるジャパン・アーツの代表取締役社長 二瓶純一氏、ポーランド国立フリデリク・ショパン研究所所長 アルトゥル・シュクレネル氏、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団総裁ゾフィア・ゼンブジュスカ氏の順で挨拶した。注目の質疑応答では「受賞後3カ月を経て見える世界は変わったか?」、「今次回の出場者へのアドバイスは?」、「ショパンで最も好きな作品は?」、「日本のピアノに対する印象は?」などの質問が寄せられた。
檀上右端のエリック・ルーから順に回答され、ひとりひとりが真摯な姿勢で応えつつ、時折顔を見合わせたり、微笑みあうなど、共に厳しいコンクールで戦った仲間としての意識を感じさせた。
【質疑応答】
- 「「受賞後3カ月を経て見える世界は変わったか?」
ルー:私自身の人生を変えてくれたとともに、音楽的な世界観も大きく変わりました。
チェン:ショパン・コンクールのような要求度と注目度の高いコンクールを経験したことで、これまでよりもいっそうショパンに近づくことができました。

ワン:私の人生の大きな転機となったことは間違いありません。世界中の音楽ファンの皆様に見守られていることをひしひしと感じましたし、特に日本の視聴者の皆様のサポートに感謝しております。

桑原: 私の人生の大きな転機となりました。この記者会見をはじめ、さまざまな機会をいただいていることに感謝しております。コンクールの前には想像もできなかったことです。
アレクセヴィチ:私にとって大きなターニングポイントとなったことは間違いありません。。
オン:アーティストであることがどんなに素晴らしく、そして、どれほど困難であるかをひしひしと実感しています。なぜなら、ビジネスマインドや、時には歴史等、研究者や学者並みの幅広い知識なども要求され、将来を見据えた視点も必要だということをコンクールで学びました。まさか自分がこのような立場でここに立つということは想像もしていませんでした。
- 今次回の出場者へのアドバイスは?」
ルー:ものすごいプレッシャーの中で自分の演奏を披露しなければならないため、精神的にキツイものです。いろいろなことを無視して音楽だけに集中することが一番だと思います。
チェン:ショパン・コンクールは世界中から注目されており、ドキュメンタリーやインタビューなどさまざまなことがあるので、それらを踏まえて自分らしく演奏することはとても難しいことなので覚悟しておいてください。
ワン:アドバイスを無視しろ、ということがアドバイスです(会場から笑い)。自分のことを信じて自分の音楽を奏でる、ということが第一です。
桑原:体調管理がもっとも重要です。

オン:アーティストであることがどんなに素晴らしく、そして、どれほど困難であるかをひしひしと実感しています。なぜなら、ビジネスマインドや、時には歴史等、研究者や学者並みの幅広い知識なども要求され、将来を見据えた視点も必要だということをコンクールで学びました。まさか自分がこのような立場でここに立つということは想像もしていませんでした。

アレクセヴィチ:とにかく自分に忠実に、自分を信じて、自分のやっていることに確信をもっていただきたい、ということです。そうでなければ自分の個性というものを人に伝えることはできません。同じショパンの作品でも《ソナタ》と《マズルカ》の違い、前期と後期の作品の違いを明確に表現して、聴いてくださる方に自分の音楽を伝えることが重要だと思います。

オン:常に好奇心を持つということです。人生には何が起こるかわからないので、何かチャンスがあれば、恐れずにつかむことです。どのようなことからも学ぶチャンスがあります。
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