大きな話題となった第19回ショパン国際ピアノ・コンクール
10月の本大会までは波瀾の連続であった。
まず、上位入賞が期待された亀井聖矢が予備予選敗退。
同じく上位入賞が予想されていた
イム・ユンチャンがエントリしなかった。
エントリーしないと噂されていた
桑原詩織が規定の変更により急遽参戦した。

Photo by Wojciech Grzedzinski for NIFC1
Shiori Kuwahara performs during the 1st stage of the 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition in Warsaw Philharmonic Hall, Poland, 5th of October, 2025.
Photo by Wojciech Grzedzinski for NIFC
そして、2015年に第4位入賞のエリック・ルーが
参戦したことで、優勝候補はケヴィン・チェン一択と予想されていたが、優勝候補が2人に増えた。実質一騎打ちだったと言える。結果はコントロールと自分の見せ方を熟知していたルーの優勝。納得の結果である。
ケヴィン・チェンの演奏は素晴らしく、早速話題を呼んだ。
《エチュード》作品10のあまりにも速いテンポは、世界中の視聴者を驚かせたのだった。

1st stage of the 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition in Warsaw Philharmonic Hall, Poland, 4th of October, 2025.
Photo by Krzysztof Szlezak for NIFC

Photo by Krzysztof Szlezak for NIFC
さらにティアンヤオ・リュウのようなキャラクターで人気を得つつ、演奏も素晴らしいというスター性のあるピアニストも登場し、高い評価を得た。

Photo by Krzysztof Szlezak for NIFC2

Photo by Krzysztof Szlezak for NIFC3
牛田智大はファイナルまであと一歩というところまで進み、
ついに日本人優勝者が誕生するのでは、とファンの期待を高めた。
前回セミファイナルに進出し、高い集中力と、抜群の抒情性で人気を得た
進藤 実優は、ファイナリストとなった

Photo by Krzysztof Szlezak for NIFC4Miyu Shindo performs during the 2nd stage of the 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition in Warsaw Philharmonic Hall, Poland, 12th of October, 2025.
Photo by Krzysztof Szlezak for NIFC
ショパンコンクールへの日本人の貢献度は、参加ピアニスト、聴衆の多さ、配信への視聴数の多さ、どの角度から見ても非常に高い。
これだけ貢献しているのだから、その貢献度も評価して欲しものである。中国人では、リ・ユンディ、韓国人ではチョ・ソンジンが優勝している。
第一次予選で敗退した10名の日本人ピアニストは全員が卓越したテクニックと充分な抒情性と適度な個性を表現し、コンクールのレベルそのものを押し上げたと言っても過言ではない。
次回230年は、ショパンコンクール創設100周年記念にあたる。時間十分、時は整った。
もしかすると、その次回こそ日本人が優勝する時なのかもしれない。
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